36歳都内在住、既婚女の日記

夫婦で自営業の妻。飲食店。乳児の母。育児の不安に加え、なにかと不安な36歳。

言葉で人は判断される

わりと最近の出来事である。
推定するに私より10歳ほど年上であろうか、初来店され、私のお腹の大きさを見て予定日を聞いてこられた男性にいろいろとお応えしたら次のように言われた。

「え、一人目なの?なんで?36歳でしょ?」


言うまでもなく不愉快極まりないわけだが、このような発言をする男が自分の発言により相手が不愉快になっていると気付けるはずもなく、それどころか「妊娠出産に関心のある俺」という自負による、勘違い甚だしい自信に満ち溢れながら言葉を重ねてくるので思わず使える空瓶を探してしまう。この際なのではっきりと申し上げるが、お客様だから何を言われても怒らないとか傷つかないとか、店側として愚痴は言わないとか、お客様のなさったことはどんなエピソードも胸にしまっておくだとかそういうつもりは一切ないのであしからず。
ムカついたらせめてネタにするわバカヤロー。

あー、シャンパーニュでも空いてりゃ重くて一撃で頭カチ割れそうなのになあとボルドー型の空瓶では物足りなさを感じつつ、「うちの嫁は3人産んでるよ」「初産は20代前半」だとか、「もっと計画性もって早く作ればよかったのに」「養う男も大変なんだよね」「二人目はどうするの?」「早く帰りなよ」等々、このような発言を「余計」と形容せずに世の中の何が余計であろうかと思うようなことを言ってくる。

いっそ、辞書を引いた際にはお前の名前が「余計」の箇所に載ってろ、と思う。もしくは「クソ」あたりに載ってろ。それか今すぐ頭割れろ。


マジでファッ〇が過ぎる発言をする人間は多々いる。私もたいがいクソどうしようもない奴だが、親しくもない相手にどうして一方的に質問責めをしたりできるのか、日常的に面接官でもしているのかもしれないが、何一つこちらからは聞いてもいない持論を勝手に繰り出し始めることへまるで共感し得ない。

重ねて言うが、こちらからは「別に聞いてない」のに、ああしろこうしろ言ってくる人に会うと思わずその人の耳や口の動きを眺めてしまう。せっかく聴力や声に恵まれているのに、無駄すぎるなあ、と思うからだ。

 

今回は36歳で初産の私、についてであるが、妊娠前はあらゆる人から「子供をもつ素晴らしさ」をとうとうと語られたものである。赤ちゃん可愛いから早く作りなよーとか、悪気はないけど配慮もない、よくある発言だが(そう言うと察してちゃんだと批判を受ける)

言える神経がもはや謎だ。うるせえよとしか言えない。


これが独身であれば結婚についてを言われたり、はたまた恋人の有無やら持ち家の有無、介護の問題や子供の受験、職種やら学校やら、どういう立場にいても結局似た
ような思いをするのであろうと思う。

別に、何にどのような意見を持っていようと自由だが、例えば今回のように初対面であるにも関わらず、突如そういう話をされがちなのは特に飲食店をやっていると「あるある」ではないだろうか。特にお酒を扱っているとこのような思いをする場面は多い。人はお金を払うと、その金額が何の代価なのかをよく考えずに「発言権」と勘違いするものなのだ、特にお酒が入ると自分も消費者側に回るときにはくれぐれも気を付けないといけない。そのお金は領収書の但書の通りで、その場での飲食代であるということをしかと頭に入れ直して頂きつつ、店舗での飲食代というものは原価の他に様々な経費が含まれることは一般にも知られていることであるが、間違っても「3人の子供養ってすごい俺」の持論を聞くための費用はこちらも計上していないため、どうか勘違いなさるのは御免被る。


また、先日コンビニで店員に大声を出している60代位のご婦人を見かけた。外国人スタッフで、確かにモタモタとレジでの動作が遅く急いでいる身ではイライラしそうだ。余談だが許容範囲を超えたモタモタさを発揮する外国人スタッフが、コンビニや牛丼チェーンなどでこの地域には実に多いのは事実だ。日本語学校に加え、指導体制やフォローできる日本人スタッフが整っていないのに、雇用だけしているお店の数が多いのが理由といえる。
私もたまに「ちょっと、それは控えだからこっちに頂戴」とか「この金額の支払いは印紙貼って下さい」とか、きつい口調で注意することはある。あまりにも雑に接客された
上に、控えとか印紙といった必要な事柄を忘れられたりしたらそうなる。


ただ、そのご婦人はおそらく東南アジア出身と見られる青年へ、自分が吸うやつなのか知らぬがタバコの銘柄についてとうとうと説教をしながら
「なんでできないのよ!あんたなんて日本に来てる意味ないわよっムダよムダ!留学なんてしなくていい!」と言っていた。

いやいやそこまで言わなくても良いんじゃないか、と後ろから思わず声をかけようかと思ったが、私のひとつ前に並んでいたクールなサラリーマンが「すみません、お会計終わってらっしゃるんだったら次良いですか」と自らのレジ打ちをズイッと頼み、ご婦人を追いやっていたのでそれ以上の事態にはならなかった。


何か失礼をされたとかならば正々堂々と、対象の出来事を本人に伝えて然るべきだが、日本にやって来て勉強しているそのことを、言及するとはどういった了見か
どなたがご覧になっているかわからないので、控えめにご婦人と書かせて頂いたが、実際には不良のトドが陸で乾いてしまったような迫力を持つ女性で、タバコを沢山買い込みたかったらしい。手には2カートン持っている。今日中にタバコの買えない国に長期滞在しに行くのか、人に贈答しなければ人間関係にヒビが入るピンチなのかは知らぬが、1店舗でそれだけ買えたなら良いではないかと他人事としては思ってしまう。

なまじその昔、日本語教師をかじったことがあるため留学生の心の中を思うと胸が痛んだ。その後淡々と私の会計もしてくれたが彼の目は少し潤んでいた。

 

私は今、普段以上に感情が揺れ動きやすい状態であるためあまり自分でもアテにできないのだが、言葉の持つ力は本当に大きいと感じている。
人をうんと悲しませる力もあるぶん、喜びで満たす力もある。つい赴くままに発言してしまいがちなので、私も過去に人を傷つけてしまう失敗を幾度となくしてきたし、今後もしてしまうことがあるだろうと思う。ただせめて、意地の悪い気持ちで人に言葉をぶつけることだけはしないようにと意識していたい。


そう思いつつも、こうして自己満足のために文字に綴りたくブログを書いているのだから、何にせよ人間て思ったことは言葉にしたいものなのだなーとも改めて感じております。
続く。