37歳都内在住、既婚女の日記

夫婦で自営業の妻。飲食店。1歳と0歳の姉妹の母。少々病み気味、西東京出身、東東京在住。プロテスタント。

アイラブ、イコ!

お店を開業する前は、4年程神奈川県に住んでいた。その頃は休日ともなると夫とDVDを借りてきて映画鑑賞をしており、家の最寄のTSUT〇YAによく出かけた。

ある日、特に観たいタイトルがあるわけでもなく、なんとなく棚を物色していたときのことである。
そこのTSUT〇YAは駅から遠いこともあり、一階には書店も併設され比較的広かった。DVDレンタルの二階では、スタッフさんによるオススメコーナーが何カ所か設置されていた。
ふと見るとアクション作品を特集しているコーナーに、見慣れない雰囲気の作品が丁寧な手描きPOPとともに陳列されていた。

なんで見慣れないのかな?と思ってよくよく手に取って眺めてみると、それはインドネシア作品であった。そうか、アクションといえばの香港や欧米の作品ではないため、パッケージに写っている俳優陣はアジア人でも欧米人でもなく、インドネシア人である。そういえばインドの映画はいくつか観たことがあるけれど、インドネシアの映画は観たことがなかったなあ、と思った。

 

具体的にどのような文言が並んでいたかは失念したが、手描きPOPには熱いオススメっぷりが溢れていたのは確実で、我々夫婦はその熱に惹かれた。そして借りた。

余談だが当時酒屋に勤めていた私は、手描きPOPが人の行動を変えるという売り場の現実を消費者側として体験し、改めて伝える情熱って大切だなあと感じた。

 

 結論を申し上げると、その作品は繰り返しレンタルをした上に最終的には手元に欲しくて購入に至り、私にとってもっとも再生回数の多い作品として君臨している顔も名前も知らぬ座間市のTS〇TAYAスタッフのどなたかよ、ありがとう。あなたがオススメしてくれたおかげで出会うことができたタイトル、それが「THE RAIDだ。

 

主演のイコ・ウワイスという俳優に夫婦そろって骨抜きにされ、当時の自宅ではリビングにポスターまで貼っていた。おそらく、自分が中学生男児だったりしたらもっともっと激しく憧れてしまうかもしれない。というか失礼ながら、女性にキャーキャー言われるようなイケメンでは決してなく、プンチャック・シラットという武術の師範である彼のアクションは、ジャッキーチェンに影響を受けていると本人は言うものの、素人の私が単純に感じる限りではずいぶんと趣が異なる気がする。

作風やシーンの意味合いの問題もあるとは思うが、イコのアクションは痛々しくて、切なくて、重い。そういうとさぞかし情緒的なのか?という話だが、悪く言えば暗さがあるというか、単にじめっとしているというか。

見応えとしてのキレや爽快感は凄まじいものがあるのに、なぜそのように感じるのかは自分でもよく分からないのだが。
ただ、奥の方で感じる暗さが私には魅力的に映ったのである。このレイド以外にも出演作が笑って楽しい!という雰囲気のものでもないため、それゆえかもしれないし、役者としての力量といわれるような部分についてを問うべき人ではないというか、ただただそのアクションで魅せてくれる武術家だ。尚ウィキペディアなどには俳優の他スタントマンやスタント・コーディネーター、武術の振付師として紹介されてもいる。

 

シラットはいろいろと流派や種類があるようで、軍用にアレンジされものもあったり一部においては殺人格闘技とも呼ばれているものもある。
本来は精神のあり方を軸に、日本でいう武道と同じく演舞の部門もある伝統的な武術であるが、こと対戦用では急所を狙い、確実に相手を殺すための戦法となるらしい。
手に持つ専用のナイフの形も、エグイとしか言いようがない。

そもそもがこの師範であるので、美貌や演技云々を期待するタイプの俳優ではないといえる。インドネシア人の俳優というと、東アジアや白人系の人がイケメン枠で多いようだが、イコはダンゴっ鼻のいかにもジャカルタって感じの顔である。そして前述したアクションの暗さを感じさせるわりには、人ととしては非常に健全なスポーツマンのような雰囲気を醸し出している点も私には魅力的なのである。
良い意味でアングラさがない。思春期の頃などは無駄にアングラな雰囲気を持つ人に惹かれる傾向があったが、今はもう、男も女もシンプルな人が魅力的だと思っているのでイコがたまらんのだ。実際の彼のことは知らんけど。


勝手な見解で長々と彼を語ってしまったが、何が言いたいかというと、ただ好きなのです。イコのことが好き。なんか、目の前にいたらおむすびとかあげたい。あまり芸能人などでときめくことがないので、私にとっては大変貴重な存在です。十代の頃は某バンドに精力を注いでいたけど、そういう存在あると楽しいのよね。

 

ちなみに自分と同い年な点も勝手に親近感をもっております。
娘さん二人のことふくよかな奥様えびせんが苦手なことなども日々インスタにて拝見しておりますよウフフ。今日はイコがバリのリッツカールトンで美味しそうなケーキを食べながら「バイバイ、ダイエット」と言っている動画を眺め、つられて私はマフィンを食べました。エヘ!

イスラムの人なのでお酒も飲まないため、万一お店に現れることがあったら
ハラル対応できるようメニューを考えておかなければならない…
「いつか生きているうちに遭遇することが何かの拍子で起こり得るかもしれない、その時一言もしゃべれなかったら悔やんでも悔やみきれぬ!」と思い、

妄想の力をもってインドネシア語の本を一時期ずっと読んでいたのだが、近年日常に忙殺されて勉強はまったくはかどっていない上、今年は妊婦生活につきインドネシア語どころかたま〇クラブとかばっか読んでいた。2020年は育児で更に忙殺されるのか?!

 

ちなみになぜ、突然こんなことを書きだしたかというと…

先日久々にリンキンを聴いたから…!THE RAIDの一作目はリンキンのマイクシノダが音楽を担当しているので、好きな方はそれも面白いポイントかもしれません。


アクション映画がお好きな方には是非見てほしいですが、年齢制限ありのバイオレンスなので血みどろが苦手な場合はオススメしませんのであしからず。

こんな話がまさかの、続く予定。