37歳都内在住、既婚女の日記

夫婦で自営業の妻。飲食店。1歳と0歳の姉妹の母。少々病み気味、西東京出身、東東京在住。プロテスタント。

墨田っ子になりました

去年の秋、両国へ引っ越しをした。よって現在、墨田区民である。

 

率直に申し上げて、今の家が過去最高に居心地が良い。なんかずっと住んでた気がする。

 

はっきり言ってボロだし狭くて古いマンションなのだが、なんというか「気」とでもいうべきか、外観の薄暗さとはうってかわって、住んでいて快適なのである。特に現在、コロナ以前の問題で娘と家で過ごす時間が増えている私にとって、家の中が心地よいことは本当にありがたい。

 

物件のクオリティーでいえば、神奈川時代がもっとも良かった。夫婦二人で3LDKを贅沢に使い、いろいろな設備も充実していた。でも、マンションのある並びで発砲事件があったり、このご時世で敷地内の植込みにエロ本が落ちてたり、生きてるのか死んでるのかも分からない超高速のおばあさんに出くわしたり、何より当時の夫が勤めていた会社の社長が同じ階に住んでいるという気の休まらなさであった。当時は毎日が泥酔だったからそれで平気であったが、シラフだったらやってられない。今考えると最悪だ。

(めちゃくちゃ面白かったんだけども)

 

 

おそらく、場所として気の良さを感じる要因に、「健全に、健全な、人の出入りが常にある」ことが挙げられる。毎朝、決まった時刻に住人の皆さんの出かけていく生活音が聞こえてくる。幼稚園だかに行くのであろう子供がぐずり、そのお母さんの焦る声が駐輪場から聞こえたり、住人同士が廊下などでバッタリ会ってか、おはようございます、と挨拶している声が聞こえたり、ベランダに出ると隣りのおじいさんは8時頃決まってお線香をあげる匂いがしたり、お散歩にワクワクした犬に遭遇したり、リズムある日常をそれぞれが送り、そしてそこにやましい雰囲気がないということなのであろう。

 

また、もう片方のお隣さんは大家さんであるが、大家さんも非常に感じの良い方々で助かっている。古さゆえに配管についてのトラブルがさっそくあったりしたが、快く速やかな対応をして下さるし、このマンション自体の電気、ガス、水道といったライフラインのあれこれを担う業者さんはいつも決まった方でとても気さくだし、業者さんと大家さんの繋がりがしっかりしているためどちらかに連絡すれば事足りるのも有難い。まあうちの場合はすぐ隣りなので大家さんに直接話すこともある。何よりそれを気兼ねなくできるお人柄であるのが心地よく、安心して過ごせる理由となっていることには間違いない。

 

そして、これは単にラッキーなのだが、外観、建物の古さのわりに我々の部屋にはウォシュレットや風呂の追い炊きがリフォームでつけられているので見た目より文明の取り入れられた部屋といえる。更には過去に近所で騒音があったとのことで(今は一切ない)当時に窓が二重サッシに換えられており、遮音性が抜群である。今後再び新生児を迎える我が家としては非常に頼もしい。おかげで冬場も暖かかった。(その分、きっと夏は暑いかも!)

 

また、オートロックであることやベビーカーユーザーとしてはエレベーターの有り難みに日々感謝している。何よりペット可であり、その上家賃はこれまでより数万下がったのでなんかもう好きすぎてどうしようってくらい家が好きだ。最近では大家さんのご厚意で全部屋にJ:COMも導入されたり、公共部分の掃除が常に行き届いているのも本当にありがたい。また掃除のおばさんもにこやかで心地よい。

 

桃井の原っぱのように芝生のある公園はないが、徒歩圏内に公園が多く、スーパーも困らない。またちょっとした買い物や美容院は錦糸町でほぼ事足りる。

 

国技館は歩いてすぐなので、産後もろもろ落ち着いたなら朝から焼き鳥でも買って、ビール片手にダラダラと相撲を見たい。

 

東東京は西東京に比べ良くも悪くもチャキチャキしている印象がある。同じ東京都内でも空気感が違うなぁとよく思うのだが、まだまだ4年ながら東東京の空気がだいぶ愛おしくなってきたと感じている。

 

たまには西荻にも帰りたいんだけどね。東東京、楽しいよ。